もうどうのすみかBLOG版(続)。ハヤブサとKDXで暮らす日々の綴方。 それから蟲と飛行機と
1年近くかけて何とか読了。「虚数の情緒」をモチーフに、その発生から応用、オイラー方程式、一般及び特殊相対性理論、波動方程式、量子力学までを解説した本。
曰く「中学生からの全方位独学法」とあるが、数学力が並の中学生なら前半まで(オイラー方程式が出てくるあたり)、後半最後まで読み通せるのは中々出来のいい中学生くらいかもしれない。もっとも、本書は数式よりも文章主体であり、読み物としても面白いので、必ずしもすべての数式を理解する必要もないだろう。
また、並の大学の一般教養、または専門課程初級の数学テキストとしても適しているかもしれない。筆者も、読み飛ばした箇所、理解が不足している箇所を、ノートを作りながらもう一度読み返してみるつもりだ。
それにしても吉田武氏の著作はどれも面白い。恐らく著者本人が楽しんで書いているのだろう。
それでは良いお年を。
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