2020年7月27日(続き)
金沢市内を離れ、この旅最大の難所、ブナオ峠へ向かう。
市内からは県道10号を南下、刀利(とうり)ダムに到達したら今度は県道54号をひたすら南下、スイフトでは抜けられないことが分かっている(たぶん)ので、来年以降、KDXでチャレンジするための下見である。
途中にあった看板が、いやが上にも気持ちを盛り上げてくれる(笑)
刀根ダムへ下り始める前にあった一軒家。集落があってここだけ残った、のではなくそもそも一軒家っぽい。買い物すらままならないと思うのだが、どうやって暮らしていたんだろう?(帰ってから地図を見たら、2020年現在で2軒あるらしい)
だいぶ端折って(だって、道、狭いんだもん)、刀利ダムの天端を越えて、刀利隧道の北側。車幅は1.5車線くらい、短いし、対向車が来なければ問題なし。
隧道を抜けてしばらく行った、刀利ダム親水公園にあった施設。観光用だろうが、使われなくなってまだ日が浅いのか、廃の雰囲気はまだ出ていない。
施設を過ぎてほどなく行くとゲート出現。開いてはいるけど、「通行止」の文字にアドレナリンが出始める。さて、どこまで行けるか? ちなみに、このゲートが閉まっていると、KDXでも厳しい。
二つ目の隧道、滝谷隧道の出現。こっちは完全に1車線の幅しかない。向こう側も見通せない?対向車進入中は赤灯が回るらしい。
さらに南下。またしてもバリケード現る。大したバリケードではない(しかも片側フリー)が、だんだんといやらしさが漂ってくる。
だいぶヤバくなってきたが、道はまだここが県道54号であることを主張している。
ついにチェーン出現!ここまでか!?と思ったが、この直進は林道奥孫線、というらしい。
本線は左側。しかし、どう見ても本線の方が細い。かつ、明らかに廃道のオーラを漂わせている。ちにみに概ねここ。(36.42832, 136.80442)
ここらはまだまだ余裕(笑)
この辺で胸騒ぎがしてくる。
これはいけない、これ以上は進めない。だが既にだいぶ来ているのでバックするのも難しい。意を決してもうちょっとだけ。
離合ヶ所が現れた。これ幸いとばかりに数度切り返し、Uターン。道幅はギリギリ2車線だが、こういう時に車が小さいことは正義である。スイフトの寸法は軽自動車と変わらない。辛くも脱出、といったところだ。位置はだぶんこの辺まで来ていると思う(36.4237, 136.81254)。ここから奥は、KDXで来た時の楽しみにとっておこう。
帰りがけに見つけた福光中学校、太美山小学校の中河内分校の碑。位置はだいたいこの辺り(36.42978, 136.80303)、えらい山奥である。昭和45年閉校、そうか、大阪万博の年か。
やっとこさっとこ刀利ダム近くまで戻って来たら、何やら路肩でゴソゴソ動くものが。車を停めてじっと見てると、アナグマだ。土を掘り返して何かを食べていた。夜行性なので、昼間に出てくるのは珍しいらしい。ちなみ肉は美味、と食べた人が言っていた。
刀利ダムからは県道10号を東へ、立野の集落を抜けていく。集落にあった、いい感じの土蔵。ここはバスの転回場だったらしく、写真を撮っていたらバスがやってきた。何も言われなかったけどね。
この後、国道304へ出て南下、細尾峠へ寄り道するのだが、その話は次回。304号をさらに下って、ここは砺波市西赤尾町の、県道54号との合流点。左右までガッチリ固めたゲートがある。幸運にもブナオ峠を越えてやってきても、ここで追い返され、再び廃道同然の道10数キロ、戻らなくてはいけない訳だ。ただ、グーグルマップを見ると、ここからブナオ峠まではストリートビューが入っているのでゲートが開くこともあるのかもしれない。
さて、次回がたぶん最終回?(続く)
PR
COMMENT