2021年7月25日(日)
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(その3)(1)はこちら)
国道148へ出たところで、いい味のコンクリート橋に出くわす。土木遺産に選出されている姫川橋だ。
しばし堪能した後、目的地とは逆、少しだけ南下してコンビニへよって、昼食の購入。キャンプツーリングを始めた頃は、食料は全て持参、持って走ったものだったが、今はそこかしこにコンビニがあるのでとても便利。何なら、食料なぞ持たなくてもいいくらい。
さて、もう一山入るのでその前に燃料補給。さらに少しだけ下るとガソリンスタンドがある(と地図にはある)が、本日は日曜定休日。ならばと更に下ってもう一軒。だがしかし、ここも日曜定休日。コンビニは増えて便利になったものの、ガソリンスタンドは逆に減少、そして日曜定休が増えて不便になってしまった。近所の店で聞くと、更に更に10km、南下して白馬まで行くと開いている店があると云う。目的地は北なので、そっちは?と聞くと、日本海に出るまで全く無いという(何となくスケールが大きい)。まったく、燃料を求めて逆走なんて、何をしているのか分かったもんじゃない。
とはいえまぁ、ぶうぶう言っても入れておかないと途中で燃料切れを起こすのは目に見えているので、10km走る。でも、往復で20kmだと、1L無くなるんだよなぁ…。
さて、白馬で燃料を満載、北上して目指すのは蓮華温泉。雑誌で見つけて、その解放感と景色の良さにいつかは行こうと心に決めたのが30年前。とはいえあれやこれやそれやがあって、その上自宅からおいそれと行ける距離ではないので延び延びとなっていたのだ。実は今回も、白馬登山と抱き合わせの方がよくないか?とちらと思ったのだが、まぁそんなことを言っているといつまでも行けない。老い先は短いので、美味しいものから食べることにしたのである(来年は白馬へ行くぞ!)。
蓮華温泉へは、国鉄大糸線平岩駅から県道505号でグネグネグネグネと上がっていく。途中で池とかあったけど、帰りの楽しみで後回し。まずは目的に向かって一直線。
そろそろ飽きてきた頃、小一時間ほど走って白馬岳蓮華温泉ロッジの駐車場に到達。
駐車場は混んでいた(車は停める余地がない)が、バイクなら隅っこに適当。で、Uターンしようとしたら、やってしまった。
KDXなんていつもなら軽々と持ち上がるのだが、満載の荷物(しかも重心から遠い)が意外と重い、持ち上がらない。荷物を卸すしかないかなぁと考えていると、「私もセローに乗るんです」というご婦人が起こすのを手伝ってくれました。その節は、ありがとうございました。次回お会いしたら、お酒奢ります。
さて、蓮華温泉の湯は四つ。いずれの湯も、一周30分ほどの「登山道のわきに湧いているので丸見え」である。とはいえそこはそれ、こちらはもういい歳をしたオッサン、矢でも鉄砲でもどんとこい、である。
登山道を反徒時計回りに、まずは三国一ノ湯。これは本当に道端だった。湯舟は1m余り四方、更衣室なぞ当然無い(この後も同じ)。一瞬躊躇したが、誰も来ない、足音もしないことを確かめて、脱ぐ。当然全裸である。だがしかし、マッパになった瞬間に、女性登山者が現れるのはお約束だった。お互い気まずく視線をそらしながら、とりあえず入浴。ん~、ぬるい。展望もきかない(ただの道端)ので、次へ。
お次は、仙気ノ湯。こっちは2m四方、もうちょっとあったか?先客で叔父さん(自分も)が二人、いたので湯舟の写真は無し。期待した展望は、ガスっていて無し。残念。
さて、この上にもう一つ。本日のメインイベント、薬師ノ湯があるのだが、10mほど?登ったところなので下からは見えない。登り口にはチェーンがあり、女性が入るときはこのチェーンを閉じておくのだそうだ。 折悪しくチェーンは閉じていて、じりじりと待つこと10分余り。ようやく女性が降りてきたので入れ違いに突入。
30年越しの絶景を期待したのだが、生憎の霧。とはいえ、念願かなって大満足。もちろん全裸で入っていたのだが、この後、水着姿のご婦人が二名やってきて、恥ずかしいったらありゃしない。このあと、最後の黄金の湯に入って仕上げ。
さて、だんだんと時間が怪しくなってきたので急ぐ。麓の平岩駅まで降りて、気になっていたこの橋を渡ってみる。専用道路、と書いていあるが、渡った先で右折しなければ大丈夫みたい。
渡った先に林道があったので、時間を気にしながらも進んでいく。途中で明らかに通せんぼの重機があったが、今日は日曜日。給油の面では苦労したが、工事は休みだ。すいすいと通り抜けられるのも、バイクのいいところ。
長い長いダートを行くと、何のことはない、午前中に断念したゲートの反対側に出た。どうやら長野県道114号だったらしい。あの時、少々無理してでも抜けておけばとも思ったが、それならそうで残燃料がどうなっていたかは分からない。
この後、急ぎ足で国道148号を南下。湯原温泉猫鼻の湯へ。
ここで既に16時。キャンプもできるので少々迷ったが、もう少し進むことにして、結局、木崎湖POWWOWキャンプ泊とした。
湖が見えてロケーションも良かったけど、下の若者達がちょっとうるさかったかな。そうそう、夜はテントの中へひょんな来客もあったっけ。
その4へ続く。
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