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艨艟ノ棲処 BLOG(続)

もうどうのすみかBLOG版(続)。ハヤブサとKDXで暮らす日々の綴方。 それから蟲と飛行機と

   
カテゴリー「日常」の記事一覧

中野の渡し

2020年10月24日
ここのところ渡船づいている(笑)。先日小紅の渡しへ行ったばかりだが、今回は岐阜県羽島市と愛知県一宮市西中野を、木曽川を越えて結ぶ中野の渡し(西中野渡船場)にやってきた。
小紅の渡しと違って、こちらはすぐ上流に新濃尾大橋が建設中であり、数年後にはなくなってしまうらしい。
早速だが羽島側の船着きに到着。今日のお供はKDX。さすがに羽島まで自転車はかなり厳しい。船着き場には広い駐車場があるので、車で来ても問題なしである。


写真中央の、川面に出っ張った部分が桟橋(?)。画面左手奥の方が西中野になる。


中野の渡しは対岸が詰所になっているので、こちらから渡船を呼ぶときは、自分で旗を掲げることになっている。旗は下側のタイコリールを回して掲げるのだが、ところがこれ、錆びていて少々固かった。


旗を揚げると間髪を入れず渡船がやってきた!と一瞬驚いたが、折しもタイミングよく対岸から自転車での乗客が一人。ここも小紅の渡しと同じく、自転車可である。下船せずの折り返しご法度、も同様。観光用ではなく、あくまでも道路の一部なのだ。


早速乗船、出港。川面を吹く風が気持ちいのも前回同様。船は第五中野丸。


一宮側の渡船場注意書き。(労働基準法に則り?)休憩時間があるので、利用する場合は最新情報を確認してから。自転車可、とは特に書いていない。


規則通り一旦下船したとはいえ、すぐにとって返すのも気まずいのでしばらく集落の中をぶらぶら散策。田んぼの中には直径5cmくらいの大きなタニシがいた。それから秋桜(たぶん)。


羽島側へ戻った後は木曽川沿いに北上しつつ、時々河原に降りて遊んだり、海を渡ったり。これがまた、なかなか楽しい。オフロード車が手放せない所以である。


帰宅後、友人に呼び出されてチャ―ハニング。結局これが本日の〆となった。
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岐阜小紅の渡し

2020年10月3日

かつて、と言ってもそう昔の話ではない。平成の半ばまでは長良川沿いに何ヵ所か、渡しがあったのである。何時か行こうと思っていはいたのだが、そこへ至るまでの道のりが億劫で、延ばし延ばしにしているうちに、今は岐阜市の鏡島弘法とその対岸を渡す小紅の渡しだけになってしまった。

そろそろ無くなるのではないか?という真偽不明な風の噂もあり、重い腰をようやく上げたのが昨年の10月である。

渡船は、当然ながら車やバイクは積めない、駐車場も無いので自転車の出番である。


ちょうどいい気温の中、1時間ほどで長良川右岸、鏡島弘法対岸の小紅の渡しに到着。説明書きによると、小紅の渡しが史実に登場するのは元禄5年(1692年)だそうである。以来300百年以上この地にあり、現在は一般県道文珠茶屋新田線の一部である。なお、渡しは県道の一部であり遊覧船ではないため、対岸に着いたら必ず降りる旨の注意書きもある。道路の一部なので、渡し賃は無料。


土手の上から船着きを見る。急勾配の階段、長良川を挟んで対岸の船着きが見えている。船はまだ画面の右手にある。人以外の乗船の可否は書かれていなかったが、自転車は可。原付は、この勾配を考えると無理だろう。


渡船。船外機が付いている。最後の2、3段まで階段になっていて、自転車を乗せるには持ち上げなければならない。持ち上げた自転車が揺れる船への狙いがなかなか定まらず、失敗すれば人馬諸共川の中、である。


ここまで汗をかきかき自転車を漕いできたので、川面を渡る風が心地よい。結構、ご満悦である。


程無く、対岸へ到達。船外機が付いてい入るが、船着きへ寄せる時は竿だ。


元来た方を振り返る。乗っていたのは5分、ない。


ここからはサイクリング。まずは対岸の鏡島弘法見学。初めて来た。


忠魂碑。希典(まれすけ)書、とあるのは日露戦争で203高地を攻めた第三軍司令官陸軍大将乃木希典のことである。明治天皇崩御に殉死したのは有名な話だ。


長良川左岸のサイクリングロード(少々荒れていて、所々痕跡が途絶える?)を忠節橋まで走ってから、市内へ。ちょうどいい時分になったので昼食、老舗の太田屋本店。天ぷらうどんを食べたかったのだが、仕入れ先の天ぷら屋が廃業(天ぷらは外注らしい)してしまったとのことで、すうどん300円。レトロな雰囲気がなかなかだが、圧巻は入口左手にある煤けた岡持ち多数。鈍い光沢が歴史を感じさせた。行くことがあったら、ぜひ確かめてみてほしい。


この後は柳ヶ瀬をブラブラ。高島屋に新しく入った大垣書店(大垣が本店かと思ったら、社長が大垣さんで、本店は京都だった)へ行ってみたり。おやつにツバメヤでもなかアイス。


食べたカロリーを消費しながら(笑)ゆるゆると帰宅。久々のサイクリング、5時間でした。たまには自転車もいいもんだ。

虚数の情緒

1年近くかけて何とか読了。「虚数の情緒」をモチーフに、その発生から応用、オイラー方程式、一般及び特殊相対性理論、波動方程式、量子力学までを解説した本。

 

曰く「中学生からの全方位独学法」とあるが、数学力が並の中学生なら前半まで(オイラー方程式が出てくるあたり)、後半最後まで読み通せるのは中々出来のいい中学生くらいかもしれない。もっとも、本書は数式よりも文章主体であり、読み物としても面白いので、必ずしもすべての数式を理解する必要もないだろう。

 

また、並の大学の一般教養、または専門課程初級の数学テキストとしても適しているかもしれない。筆者も、読み飛ばした箇所、理解が不足している箇所を、ノートを作りながらもう一度読み返してみるつもりだ。

 

それにしても吉田武氏の著作はどれも面白い。恐らく著者本人が楽しんで書いているのだろう。





それでは良いお年を。


 

表現の不自由展

表現の不自由展に関して、公金の支出先として著しく妥当性を欠くと考えているので、思うところを少しく敷衍しておく。

【公金の支出先はどこまで許されるのか】
公金の支出先としてどこまで許されるのか、あるいは許されないのか、についての明確な定義はない。しかし、一般論として、表現の自由のトレランスがその時々、時代時代によって変化していくことはやむを得ないにしても、公序良俗に反しない範囲、法に触れない範囲であることは当然である。

筆者は、表現の自由について、実態はかなり緩く運用せざるを得ないとしても、公は私よりも狭く適用すべしとの立場である。それは、とりもなおさず行政は政治的中立性を保つべきと考えるからである。
ではなぜ行政が政治的中立性を保たなければいけないのか。その理由は簡単である。国民の思想信条は当然の如く様々であるが、にもかかわらずそれらを等しく扱わなければならないからである。

では今回の場合、公金の支出先として許されるのか。代表的な問題は以下の3点である。

・先々帝とはいえ、未だ歴史とはなっていない昭和天皇の御真影を玩弄する行為。そもそも、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」
・日本国政府が少なくとも日本国大使館或いは領事館の前に置くことを許容していない慰安婦像の展示。
・国難に準じた英霊を愚弄する行為。(このような行為に激怒しない国家などあり得ない。)

これらは、行政の中立性を完全に逸脱していると言わざるを得ない。従って、表現の不自由展を公金にて行うことは反対である。


【公が保証すべき表現の自由について】
一般的な法の考え方は、公権力から国民を守ることにある。従って、公が保証すべき表現の自由とは、「その表現を公権力をもって直接的に妨げない」ことであり、自ら率先して政治的中立性を破り、率先して展示を推進することにあるのではない。推進がいつか許されるものと許されざるものに分けられていくことは、容易に想像できるであろう。ちなみに、この文脈において、「極右」の展示への公金の支出も許されないのは当然である。

では、「直接的に妨げる」とは具体的にどういうことか。次の2つが考えられる。

・展示を公権力によってそれを妨げる。
・展示者と反対の意見を持つ集団の、展示者への違法行為を黙認する。

前者に関しては、国行政は補助金の交付を取りやめたのみである。つまり、展示者が不足分を私費でもって展示を続けることは可能であった訳である(現にカンパの募集があったではないか)。また、現在の我が国において、展示を公権力が妨げるなど、考えられるだろうか。
後者に関しても、そのようなことはあり得ない。現に、会場売店で酢の瓶を割る(詳細不明。たぶん反対派)、展示に反対するプラカードを持った人士への暴力(詳細不明。たぶん賛成派)は、等しく拘束されているではないか。これは、司法警察の正義が政治的なものにはなく、法秩序にあることを如実に表している。

つまり、現状で公はその保証すべき表現の自由への役割を、十分に果たしていると言えるのである。公金を使ってあらゆる表現を保護するとは、こういうことだ。
大村氏は日本国憲法その他の解釈において徹頭徹尾間違っている。


【総括】
あらためて言う。今回展示への公金の支出は不適切であり、許容されるものではない。その理由は前項までで述べた通りである。
最後に、文化庁が決断した補助金不支出に関しては、法手続的妥当性が不明であると思っていることを付け加えておく。


記:かえすがえすも愛知県議会の沈黙は不可解だ。知事の底知れぬ不気味さの深淵を覗いた気がする。

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岐阜県在住。
真空管ラヂオ、白黒テレビ、ダイアルの無い黒電話、五右衛門風呂を使った事がある。
東京オリンピックは憶えていないが、大阪万博ははっきりと記憶がある。
単車で遊んでもうすぐ40年、そのくらいの歳のオッサンです。
mail: moudou_sumika-4601@yahoo.co.jp

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